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2013年8月3日に上野の国立科学博物館で、研究室の学生が子どもたち向けにインフレータブルウィング機の紹介とデモンストレーションを行いました。

2013 年8月3日に上野の国立科学博物館で開催された日本機械学会主催の機械の日のイベントで、研究室の学生とウルトラライトスペースシステムプロジェクト (LSSP)のメンバーが講演を行いました。講演を行ったのは研究室からは学部4年の福田涼太さんと呼石拓也さん、LSSPからは永田貴之さんと大泉賢一 さんです。夏休みでもあり会場には大勢の子どもたちとご父兄の方々にお集まりいただきました。研究室ではこれまでに、超軽量であることと小さく折畳めるこ とを特徴とする宇宙構造物の研究を進めてきておりますが、この日に紹介したのもその一つです。薄い膜材料を使って内部に気体を導入して飛行機の主翼を作り ます。例えば大気がある火星を飛ばす飛行機などは、地球からの輸送のことを考えると、このような仕掛けをもった翼が望まれることになります。この日は、宇 宙の探査についての幅広いお話から、飛行機を使った探査の魅力に迫りました。後半では、実際に宇宙でも使える材料で試作した翼幅約1mの主翼の試作品を折 り畳むデモンストレーションを行い、とても小さくできることを示しました。また、身近なポリエチレンの袋を使って簡易的なインフレータブル構造の製作体験 を行いました。時間の都合で、あらかじめ用意しておいた、簡易インフレータブル構造の飛行機を手投げで飛ばす体験も行いました。子どもたちはこれまで見た こともない飛行機に驚くとともに、意外にも簡単に作れることにも興味をもってもらえたようです。この夏休みの自由研究のテーマに取り上げてもらえたらうれ しいと思います。