2007年までの主な研究の概要

これまで、衛星通信サービスに必要な衛星搭載アンテナの大形化を背景に、柔らかい金属メッシュを鏡面に使った開口径十数メートルのアンテナの実現に向けた構造設計・アンテナシステム設計に関する研究を行ってきました。アンテナの一層の大形化は、移動体衛星通信だけでなく、電波観測衛星や太陽光発電衛星などでも必要とされ、また、展開構造物として見ると、ソーラーアレー・センサ用マスト・サンシールド・居住空間や物資保管空間の確保手段などにも利用範囲が拡大されようとしています。このような、広い利用範囲を想定し、超軽量・高収納化構造技術として近年注目を集めている膜構造に着目し、中でも気体を導入して膨張させてインフレータブル構造を中心に研究を行っています。インフレータブル構造や膜構造技術は、搭載スペースの制約が非常に厳しい小型衛星でも有効です。また、宇宙用だけでなく地上用の構造物への用途拡大も可能と考えられます。そこで、宇宙用の大形展開構造に加えて様々な用途にも対象を広げて研究を進めています。

宇宙構造の構成法と人工衛星搭載用大形メッシュアンテナ反射鏡に関する研究

衛星搭載用大形アンテナシステムに関する研究

インフレータブル構造および軽量膜アンテナに関する研究