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2012年10月28日(日)に平塚市教育委員会主催の奏(かなで)アカデミーで研究室の学生がインフレータブルローバーについて体験型授業を行いました。

2012年10月28日(日)に、学部4年生の鎌形史也君と大学院 2年生の鈴木亮君が、平塚市教育委員会主催の奏(かなで)アカデミー(子ども大学ひらつか)で、約60名の子どもたちを対象に「目指すは月の穴!?〜風船 ロボットで月の秘密を探ろう〜」と題して90分間にわたって、講義とものづくり体験授業を行いました。本授業は、東海大学航空宇宙学専攻のウルトラライト スペースシステムプロジェクト(LSSP)との合同で実施したもので、LSSPスタッフ6名も参加しました。子どもたちは「フローチャートの作り方」と 「インフレータブル構造の手づくり」の二つに分かれてもらい、それぞれを3つの班に分けて学生が対応しました。
「フローチャートの作り 方」では、ビジュアルプログラミングのもとになるアルゴリズムの考案の部分を、「買物における手順」を例に自分で作り、プログラムを作るプロセスを学びま した。これまでリモコンで遊ぶことが多い子どもたちでも、あらかじめ動作の仕方をプログラムという形で覚えさせておき、それにしたがって動作するしくみが 理解できたと思います。
「インフレータブル構造の手づくり」では、宇宙用の材料は高価で扱い方も難しいので、それに類似した身近な材料を 使い、また製作方法も安全で手軽に作れる道具を使って、直径80mm程度のインフレータブルチューブ(空気を入れて膨らませて作る棒状の構造物)を製作し ました。形状は単純ですが、所望の寸法にするために、図面のように線を引き、それをもとに製作をしていきます。使った膜材は風船のように伸びる膜材ではな いので、空気を入れると結構しっかりした棒になります。それを12本ジョイントで繋いで立方体の構造物を完成させました。地上ではやや心配でも、月では地 球の1/6の重力なので、用途によっては十分に使えます。また、より重力が小さな惑星や宇宙空間であれば、驚くほど薄い膜材で作った構造物を使うことがで きます。
当日お集りいただいた子どもたちやご父兄の方々、またこのような機会を与えていただいた平塚市教育委員会の方々に感謝いたします。