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2019年7月22〜23日にJAXA宇宙科学研究所で開催された29th Workshop on Astrodynamics and Flight Mechanicsで、研究室の大学院生が発表を行いました。


2019年7月22、23日に、JAXA宇宙科学研究所において第29回アストロダイナミクスシンポジウム(29th Workshop on Astrodynamics and Flight Mechanics)が開催され、研究室から3名の学生が研究発表のために参加しました。このシンポジウムでは、宇宙機の航行力学とその応用を主題として、軌道運動だけでなく、構造解析やロボティクスの結果を利用した航行力学上の諸問題を対象とした、宇宙航行に関する幅広い分野の研究発表が行われました。以下は参加した3名の学生の感想です。

SMA(形状記憶合金)ワイヤーアクチュエータを用いた引張荷重を与えた膜面の形状補正について発表を行いました。発表では、SMAワイヤーアクチュエータの基礎的な特性に加え、本研究で行った実験の条件やその結果について示しました。この内容については、これまでに学外の関連する研究者に対して説明をしてきたこともあり、これまでの反省を生かして、聞き手にわかりやすいスライドを準備することができたと感じております。今回の発表を通して改めて見えてきた課題、改善点を今後の研究に活かしていきたいと思います。(修士1年・宇佐原拓哉)

SMAワイヤーアクチュエータを用いたインフレータブル翼の部分駆動について発表を行いました。発表では、本研究で行った部分駆動の構成法や実験結果について示しました。自身の研究内容について学外で発表するのは今回が初めてだったこともあり、説明が不十分だった点もありましたが、有益な経験をさせていただいたと感じています。発表に臨むにあたり、これまでの研究内容を振り返る中で、研究の改善点が見えたり、研究内容の整理ができたこともあり、今回の発表はとても有意義なものになったと実感しています。(修士1年・石川明日真)

形状記憶合金ワイヤーアクチュエータを用いた宇宙膜構造物の形状制御について研究発表を行いました。本発表では、ソーラー電力セイルを想定した膜構造物を、加熱することで収縮・硬化する形状記憶合金ワイヤーアクチュエータを用いた、膜面全体の形状を制御する手法の提案とその基礎検討の結果を示しました。会場からは、現段階で検討できていない点への指摘や、異なる角度からの意見などをいただきました。これらを今後の課題や改善点として研究に活かしていきたいと思います。(修士1年・高橋秀幸)